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幸せになる人と不幸になる人の違いが分かる|地獄と極楽の食事風景の話

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カテゴリー:基礎から学ぶ仏教 タグ: 更新日:2019/08/14
 

現在放送している「聖おにいさん」というドラマがあります。
原作は漫画で、イエスとブッダ、2人の掛け合いを描いたコメディ作品です。

地獄と極楽は何が違う?

先日の放送の中で、2人が天国と地獄について話をするシーンが描かれていました。
その中で、イエスはブッダに次のように話しかけます。

「すご~く長いお箸でごはん食べるじゃない?
地獄でも天国でも同じ箸でさ。
地獄では、箸が長すぎて自分の口に届かず 常に空腹だが、天国では、お互いの口に入れてあげるためおなかいっぱい。
私、あれ初めて見た時すごく感動したもの」

地獄と極楽の食事風景の話

仏教では天国ではなく極楽と言われますが、この地獄と極楽の箸の話とは、どのような内容なのでしょうか?

それは、ある人が地獄の見学に出かけた時のこと。
地獄は、ちょうど食事時でした。
地獄にいる人たちは、皆ガリガリにやせ細っている。
地獄ではさぞ質素な食事が出てくるのだろうと思って見ていると、なんと、食卓に並んでいるのは豪華な食事。

あんな豪華な食事が出てきて、なぜ皆あんなにやせ細っているのだろう?

 

食卓には背丈ほどもある長い箸が置いてありました。
人々は我先に食事にありつこうと、長い箸を使ってなんとか食べようとするのですが、どうしても食べられません。
それで皆あんなにやせ細っているんだな。納得して、地獄を後にしました。

 

続いて、見学に行ったのは極楽
極楽もちょうど食事時でした。
極楽にいる人たちは、見るからに健康そうで、きっと恵まれた食事をしているのだろうと見ていると、豪華な食事はもちろん、地獄の時と同じく長い箸が置いてあります。

極楽の人たちは、あんな長い箸でどうやって食事をしているのだろう?

 

意外に思っていると、一人が箸を器用に使って向かい側の席に座っている人に食事を食べさせてあげました。
そうすると、今度は食べさせてもらっていた人が箸をとって、食事を食べさせてあげます。
そうしてお互いに協力して食事をとっていたのです。

 

なるほど、さすが極楽の住人は心がけが違うなあ」と、その人は大いに感心したそうです。

我利我利と自利利他

これが地獄と極楽の箸の話です。
ここでは、我利我利(がりがり)自利利他(じりりた)の心がけが教えられています。

 

仏教では、「自分さえよければいい、他人はどうなってもいい」という心を我利我利と教えられ、大変嫌われます。
我利我利についてはこちらの記事をご覧ください。

欲の根底にある恐ろしい心とは?|誰の心にも潜む我利我利

自分さえよければいいという心がけでは、地獄の食事風景のように、周りの人も自分自身も損をするだけなのです。

 

だからこそ、自利利他の心がけが大事ですよ、とお釈迦さまは教えられています。
自利利他とは、「相手の幸せを願って行動するままが、自分の幸せになる」ということです。

 

自利利他についてはこちらの記事をご覧ください。

相手の幸せを願うと幸せがやってくる|自利利他を実践して栄えた近江商人

極楽の住人のように、相手がまず空腹を満たせるように行動すれば、そのお返しにと自分も恵まれます。
そのように、自分も相手も幸せにする心がけが自利利他なのです。

与えれば自分に返ってくる

自利利他の精神を教えられた話に「風呂水の哲学」があります。
これは二宮金次郎の像で有名な二宮尊徳さんが言われたもので、次のような内容です。

「風呂に入って、熱いお湯を自分の方に寄せようとかき集めると、自分の脇をすり抜けて向こうへ行ってしまう。
逆にお湯を前へ押し出すようにすれば、壁にぶつかってこちらに返ってくる」

 

お金や物に恵まれている人ほど、進んで他人にお金や物を与えているのです。
人に与えることで、それが回り回って自分に返ってきて恵まれる。
それこそまさに、自利利他の心がけです。

 

しかし、人にあげられるほどお金や物は持っていない、という人もあるかもしれません。
お釈迦さまは、そんな人でも施せるものがあると教えられています。

それについてはこちらの記事で解説しています。

アンミカさんが大切にしている「和顔愛語」とは?|誰でもできる7つの施し

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わか

静岡県の温暖な気候の中で育ちました。 学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々でした。 人間関係に悩み、自分の存在価値を探していたとき、知り合いの先輩に紹介され、ひょんなことから仏教を学ぶようになりました。元々自分の心は見つめていた方だと自負しているのですが、それよりももっと深い自分自身の心を教えられた仏教に感動し、それから続けて学んでいます。
 
   

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