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お釈迦様物語 上達よりも大切なこと 「継続は力なり」

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カテゴリー:お釈迦様物語 タグ:
 

上達よりも大切なこと 「継続は力なり」

「ごめんなさい。ごめんなさい」
修羅のような兄の剣幕に、ひざがガクガクして頭の中が真っ白になる。シュリハンドクは目をつぶり、手を合わせて必死にわびた。
「おまえがヘマをするせいで、オレの修行は一向に進まない。もういい加減にしろ。どうしておまえはそんなにばかなんだ。修行を続けるのは自由だが、もう一緒はごめん被る。出ていってくれ」

兄が言い終わると同時に、ピシャリと目の前で扉は閉じられた。ハンドクは、幼児のようにしゃくり上げている。頭がジンジンしびれてきて、しゃがんでなお泣き続けた。なぜ泣いているのかさえ、もう分からない。だが後から後から、目には涙があふれてきた。
ようやく泣きやんだ彼は、ひざに頭を乗せ、足の間から道の小石をぼんやり見つめている。だらりと垂れた鼻水をすする気力もなかった。
“名前も覚えられないばかだからヘマをやらかすんだ。兄さんのように利口に生まれていたら、どんなによかったろう”
いつも思いはそこに行き着く。いけないと知りつつ、こんな身に生んだ親や優れた兄を恨む心が起きてきた。こんな自分に修行なんて無理じゃないか。そう思うのがつらかった。

その時、
「なぜ、そんなに悲しむのか」
と背後で声がした。聞き覚えのある声に振り返ると、お釈迦様だった。
驚いて立ち上がり、腕で顔をぬぐう。その手を法衣になすりつけ、あわてて合掌した。もつれる舌をどうにか動かし、訳を説明した。
「世尊、どうして私は、こんなばかに生まれたのでしょうか」
最後にこう言うと、また悔しさが込み上げてきて、さめざめとハンドクは泣いた。お釈迦様の声が、優しく耳に届く。
「悲しむ必要はない。おまえは自分の愚かさを知っている。世の中には賢いと思っている愚か者が多い。愚かさを知ることは、最もさとりに近いのだ」
よく分からないが、慰められていることだけは理解できた。同時にお釈迦様から、一本のほうきと、「ちりを払わん、あかを除かん」の聖語を授けられ、毎日、掃除をするよう勧められた。

“世尊の仰せられるとおりにしよう”
決意したハンドクは、
「ちりを払わん」
大きな声で唱えながらほうきを動かす。ところが、続く言葉が言えず、手がすぐに止まる。後ろでお釈迦様が、「あかを除かん」と言われると、ようやく、
「あかを除かん」
だがすでに、「ちりを払わん」を忘れている。手がまた止まる。
お釈迦様が再び、「ちりを払わん」をおっしゃる。こんな懇切な教導にも、わずか一言が身につかない。それでもハンドクは、やめようとだけは思わなかった。

上達よりも大切なこと 「継続は力なり」

倦まず、たゆまず、二十年間、彼は同じ努力を続けた。
「おまえは、何年掃除しても上達しないが、上達しないことに腐らず、よく同じことを続ける。上達することも大切だが、根気よく同じことを続けることは、もっと大事だ。これは他の弟子に見られぬ殊勝なことだ」
一度だけ、こうお釈迦様に褒められたことがある。

シュリハンドクはやがて、チリやほこりは、あると思っているところばかりにあるのではなく、こんなところにあるものかと思っているところに、意外にあるものだということを知った。そして、「オレは愚かだと思っていたが、オレの気づかないところに、どれだけオレの愚かなところがあるか分かったものではない」
と驚いた。ついに彼に、阿羅漢のさとりが開けたのである。
よき師、よき法にあい、よく長期の努力精進に耐えた結実にほかならない。

 
 
 
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