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「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」の意味

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カテゴリー:1から分かる浄土真宗 タグ: 更新日:2018/09/21
 

歎異抄

(質問):「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」、聞いたことがあるのですが、どんな意味でしょうか。

(解答)
善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」、これは歎異抄3章のお言葉です。

歎異抄とは

歎異抄は、仏教の本で、一番読まれています。学校の教科書にも出ています。
どうして歎異抄が知られているかというと、有名な親鸞聖人が言われたことがそのまま書かれているので、親鸞聖人の教えを知りたい人がまず読みます。また、大変な名文で書かれていますので、歎異抄は親しみ知られています。そんな有名な歎異抄ですが、親鸞聖人の書かれたものではなく、著者不明です。

歎異抄の構成

歎異抄は1章から18章まであります。1章から10章までは、親鸞聖人が、ある時、ある人に、仰ったことが、そのまま書かれています。
11章から18章までは、親鸞聖人がお亡くなりになった後、親鸞聖人が教えられなかったことを、あたかも親鸞聖人が教えられたと言いふらす者が現れ、それを正されたものです。ですから、「異なるを歎く」という歎異抄の名前からいえば、11章から18章がその部分にあたります。
1章から18章の中で多くの人に知られているのが3章です。

「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」しかるを世の人つねにいわく「悪人なお往生す。いかにいわんや善人をや」この條、一旦、その謂あるににたれども、本願他力の意趣に背けり。その故は、自力作善の人は、ひとえに他力をたのむ心、かけたる間、弥陀の本願にあらず。しかれども、自力の心を廻して、他力をたのみ奉れば、真実報土の往生を遂ぐるなり。煩悩具足の我等は、いづれの行にても、生死を離るること、あるべからざるを憐れみたまいて、願をおこしたまう本意、悪人成仏の為なれば、他力をたのみ奉る悪人、もっとも往生の正因なり。よって「善人だにこそ、往生すれ。まして、悪人は」と仰せ候いき。

「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」

往生とは、本当の幸せになることです。善人でさえ幸せになれるのだから、悪人はなおさら幸せになれる。
多くの人が驚きます。「悪人はなおさら幸せになれる」のなら、悪いことをやった方がいいのかと疑問も出てきます。

このお言葉の後には

しかるを世の人、つねに曰く「悪人なお往生す。いかにいわんや善人をや」

世の中の常識は「善人はなおさら幸せになれる」のだと続きますので、常識知らずで言われていることではないことはハッキリします。ですから「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」は、何か深いことを言われているのではないかと思います。

「悪人なお往生す。いかにいわんや善人をや」この條、一旦、その謂あるににたれども、本願他力の意趣に背けり。

「悪人なお往生す。いかにいわんや善人をや」、それが正しいように思いますが、本願他力の心に反しています。

「悪人なお往生す。いかにいわんや善人をや」が本願他力の心に反しているということは、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」本願他力の心であるということです。ということは、本願他力の心がわかれば、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」の意味がわかるということです。
 
本願他力とは、他力本願とも言われます。
(関連:「他力本願」の誤解と、ほんとうの意味とは?
 
本願他力とは、阿弥陀仏の本願のことであり、仏教は、これ一つ、教えられていると、親鸞聖人は明らかにされています。

仏教、阿弥陀仏の本願の人間観と、法律、倫理道徳の人間観違います。仏教で、善人悪人とは、どんな人のことなのか。それがわかりますと、「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」の意味がスッキリわかります。

 

こちらに仏教の人間観を説明しています。

親鸞聖人は、なぜ公然と肉食妻帯(肉を食べ結婚する)なされたのですか?


 

歎異抄は著書不明ですが、一番有力なのは親鸞聖人のお弟子の唯円です。

親鸞聖人と歎異抄を書いたといわれる唯円房

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。 20年以上学んできたことを、年間100回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
 
   

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