親鸞聖人の教えを聞くと長生きができる?親鸞聖人の長生きの秘訣
親鸞聖人は、仏法を聞くと長生きができると教えられています。
人生50年と言われた時代、仏教で高僧といわれる人たちは、健康を保ちつつ、長寿を全うした人が多いようです。
どうして僧侶は、長生きしている人が多いのでしょうか。
- 早寝早起きの完全朝型の生活だから
- 毎日、同じスケジュールで過ごすルーティンが決まっているから
- 食事が精進料理など、肉や魚よりも野菜中心だから
- 年をとってからも大きな声を出して読経しているから
- 欲や怒り、愚痴の心を抑えて、心穏やかに過ごしているから
- 座禅が精神修養によいから
- 特有の呼吸法があるから
いろいろと理由があげられ、実際に生活に取り入れている人もあるでしょう。
特に、浄土仏教の高僧方は、長生きされています。
禅宗の曹洞宗(そうとうしゅう)を開いた道元(どうげん) 54歳
天台宗(てんだいしゅう)を開いた最澄(さいちょう) 56歳
真言宗(しんごんしゅう)を開いた空海(くうかい) 62歳
日蓮宗(にちれんしゅう)を開いた日蓮(にちれん) 61歳
これらの人と比較して、
で亡くなっておられます。
親鸞聖人の、このようなお言葉があります。
南無阿弥陀仏を称うれば
この世の利益(りやく)きわもなし
流転輪廻(るてんりんね)の罪消えて
定業(じょうごう)中夭(ちゅうよう)除こりぬ
(浄土和讃)
(意訳)
大功徳の南無阿弥陀仏を称えれば、苦しみの根元が断ち切られ、受けて当然な不幸や災難や若死からものがれて、この世から限りなき幸せになるのである
阿弥陀如来来化(らいけ)して
息災延命のためにとて
金光明(こんこうみょう)の寿量品(じゅりょうぼん)
ときおきたまえるみのりなり(浄土和讃)
(意訳)
阿弥陀如来に救われれば、息災延命させていただけると、『金光明経(こんこうみょうきょう)』の寿量品に説かれていることである。
親鸞聖人、蓮如上人、法然上人が、長命であった理由の一番は、ご自身が阿弥陀仏の救いにあい、絶対の幸福となり、一人でも多くの人に阿弥陀仏の救いを知ってもらいたいと、自利利他(じりりた)の人生を歩まれたことにあるでしょう。
阿弥陀仏の本願によって、苦しみの根元である暗い心・無明の闇(むみょうのやみ)が破られ、どんな病にかかろうと、体が衰えようと、死を目にしても崩れない絶対の幸福になりますと、心に歓喜が多くなると教えられています。
そんな心で毎日、生活していますから、「病は気から」と昔から言われるように、健康を保ちやすくなります。
絶対の幸福になられた喜びから、一人でも多くの人に知ってもらいたいと、仏法を伝えられた親鸞聖人の周りには、たくさんのお弟子、また、親鸞学徒(親鸞聖人の教えを聞き求める人)が参集しました。
これを自利利他といいます。自利とは自分の幸せ、利他とは他人の幸せということです。自利利他とは、自利のままが利他になる、利他のままが自利になるということで、自分が幸せになると、人にも幸せになってもらいたいと思います。また、人が幸せになると、それがそのまま自分の幸せとなります。
ある医学の研究によると、
人とのつながりは、健康にも影響があり、寿命が延び、心臓病のリスクが減り、免疫力が高まり、ストレスへの耐性も高まる。孤独と寿命について、30万人以上の被験者を分析したところ、社会的なつがなりの強い人は、孤独な人に比べ、生存率が50%高くなるといいます。
ある人が長生きするかどうか知りたいのなら、食生活や運動、喫煙の習慣などを調べるよりも、人とのつながりを調べた方が正確に予測できるともいわれます。
法然上人には、380人余りのお弟子があり、親鸞聖人には、関東での約20年間で、二十四輩といわれる代表するお弟子の他、たくさんのお弟子、親鸞聖人の教えを聞き求める人たちが集まっていました。今日、仏教の宗派で一番多いのは浄土真宗ですが、それは蓮如上人のご活躍によるものです。
長生きがしたい方は、親鸞聖人の教えを聞かれ、自利利他の道を歩んでいきましょう。
自利利他は仏教の因果の道理の教えからきています。
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