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生きる意味は何ですか?|親鸞聖人の答えは「摂取不捨の利益」

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カテゴリー:基礎から学ぶ仏教 タグ: 更新日:2019/05/28
 

ネットニュースの中に人生相談の記事がありました。
相談者の悩みは次のようなものです。

仕事は忙しいけれどやりがいは感じているし、衣食住も足りている。
人間関係も安定している。
ただ、週末は寝て過ごすことが多くなった。

たまの楽しみは部屋で飲む一人酒。

そうやって飲んでいる時、「何のために働いているのだ」との疑問が沸くようになりました。
最近は、「生きる意味って何だっけ」との問いも生じます。
私の生きる意味とはいったい何でしょうか。

生きる意味は何ですか?

生きる意味とはなんですか?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。
生きる意味が分からず苦しんでいる人に、はっきりとその答えを示せていないのが現状かもしれません。

改めて生きる意味とは何か考えてみると、みんな幸せを求めて生きていますから、生きる意味は幸せを求めることだと言えるのではないでしょうか。
ところが、幸せが生きる意味と言っても、どうすればなれるのか、何が幸せなのかが分からないのです。

 

私たちは、豊かな暮らしを求めて毎日一生懸命働いています。
しかし、いざ豊かな暮らしを手に入れても、なんとなく満たされない何かがあり、漠然と、このままでいいのかという気持ちになるのです。
だからこそ、一生懸命働いてまで生きる意味とは一体なんだろうかと疑問に思うのでしょう。

私たちが求めている幸せとは

私たちが普段求めている幸せは、欲を満たす幸せとも言われます。
というのは、仏教で教えられる108ある煩悩の中の1つです。
欲の中でも特に強いものを五つ挙げられて、五欲(ごよく)といわれます。

・食欲…食べたい、飲みたいという心
・財欲…1円でも多くお金が欲しいという心
・色欲…異性を求める心
・名誉欲…褒められたい、評価されたいという心
・睡眠欲…眠たい、楽がしたいという心

美味しいものを食べたら幸せ。
1円でも多く儲かれば幸せ。
好きな人に振り向いてもらえたら幸せ。
他人から褒められたら幸せ。
家でゴロゴロしている時が幸せ。

 

誰しも思い当たるのではないでしょうか。
私たちの毎日を振り返ると、いつも欲を満たすことに一生懸命になっていることが分かります。
欲を満たすことができれば、幸せを感じることができるからです。
では、欲を満たすことが私たちの生きる意味なのでしょうか?

欲を青色で表される理由

仏教では欲の心を青鬼にたとえられることがあります。
青色で表されるのは、それが海の色だからです。
海は、深ければ深いほど青みを増します。
ちょうどそのように、欲の心はどこまでも深く、キリがないものです。

 

仕事で認められ名誉欲が満たされても、それは一時的で、しばらくするともっと褒められたい、評価されたいという心が出てきます。
一度褒められれば確かに嬉しいのですが、それだけでは満足できないのです。
それどころか、満たされれば満たされるだけ、もっともっとと増大していくのが欲の心です。

 

欲は、これで満たしきったということがないもの。
一時は幸せを感じることができても、求める道程には終わりがないのです。
ゴールのない道を歩き続けるのが生きる意味だとはとても思えないでしょう。

親鸞聖人が説かれる生きる意味の答え

親鸞聖人は、欲を満たす一時的な幸せではなく、人間に生まれてよかったと心から喜べる、永続する幸せがあるのだと教えられています。
これを『歎異抄(たんにしょう)』という本には「摂取不捨の利益(せっしゅふしゃのりやく)」と記されています。
「摂取不捨の利益」とは、ガチッと摂め取って永遠に捨てられぬ幸福ということです。

 

摂取不捨の利益についてはこちらの記事をご覧ください。

先取りしてブッダが教えていたAI時代に大切なたった1つのこと

 

豊かな暮らしを求めることももちろん大切です。
しかし、それは私たちが心の底から求めている幸せ、生きる意味とは異なるものではないでしょうか。
だからこそ、衣食住が満たされていても心はどこか満たされず、空虚なままなのです。

 

仏教には、「生まれてきてよかった」という自分の存在そのものを喜べる幸せこそが、生きる意味なのだと教えられています。
お釈迦さまは次の言葉を残されました。

人身受け難し、今すでに受く
(生まれ難い人間に生まれることができてよかった!)

仏教には、この幸せになるにはどうしたらよいかもはっきりと説かれていますので、ぜひ続けて聞いて頂きたく思います。

 

こちらの記事で詳しく解説しています。

生きる意味は何か|それをブッダはたとえ話で教えている

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わか

静岡県の温暖な気候の中で育ちました。 学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々でした。 人間関係に悩み、自分の存在価値を探していたとき、知り合いの先輩に紹介され、ひょんなことから仏教を学ぶようになりました。元々自分の心は見つめていた方だと自負しているのですが、それよりももっと深い自分自身の心を教えられた仏教に感動し、それから続けて学んでいます。
 
   

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