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科学の進歩で幸せになれたのか?|ブッダが教えるAI時代に大切な1つのこと(後編)

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カテゴリー:基礎から学ぶ仏教 タグ: 更新日:2023/10/22
 

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2600年前に答えは出ている

人は、なぜ生きる?
実は、この問い一つに答えられた方が、2600年前のお釈迦さまなのです。
お釈迦さまの説かれた仏教では、AI中心の社会が実現しようが、しまいが、それに全く左右されない人間の尊厳があることを明らかになされています。
それを、お釈迦さまは次のお言葉で教えられています。

天上天下 唯我独尊

これは、世間に大変誤解されている仏教の言葉で、多くの人は「この世でいちばん偉くて尊いのは、ただ私一人である」とお釈迦さまが威張られているように思っています。
ですから、他人を見下げてうぬぼれている人を、「あいつは唯我独尊だ」などと言いますが、決してそのような思いあがった言葉ではありません。
「天上天下」とは、天の上にも天の下にも「大宇宙広しといえども」ということです。
「唯我独尊」の「唯」は、ただ一つ。
 
そして、最も間違われているのが「我」の意味で、これはお釈迦さまだけではなく、私たち「人間」のことなのです。
「独尊」とは、「たった一つの尊い使命」であり、人生の目的のことです。
ゆえに、大宇宙広しといえども、人間にしか果たせないたった一つの尊い目的があって、私たちは人間に生まれてきたのだ、と教えられているお言葉です。
AIがどれだけ人間と見た目がそっくりで、人間以上の能力を発揮しようとも釈迦の説かれる「独尊」はありません。
人間とAIは根本的に違うのです。

人間でなければ決してなれない「摂取不捨の幸せ」

AIロボットは、壊れて停止したらそれでおしまい。
しかし、人間は違う。
肉体が死んで動かなくなっても、生命は終わらないのです。
 
それは、私たちも何となく感じているでしょう。
例えば、人が死ぬと葬式をして、「先に逝ったお母さんと仲良くしてね」とか「あの世で大好きなお酒を思う存分飲んでください」などと、故人に当然のように語りかけたりします。
AIが壊れたからといって、人間のように葬式を出そうとしたり、「あの世でも存分に働いてください」「先に死んだAIたちと仲良くね」などとは思わないでしょう。
どんなに人間に似ていても、そこに人間のような生命はないと感じているからです。
人間は精密機械ではありません。
 
死ねば無になるというのは間違いだとお釈迦さまは仰せです。
肉体を川面にできた泡に例えるならば、永遠不滅の生命は川の流れそのものといえます。
泡も川の水も別物ではありませんが、泡がほんのしばらく流れてパッと消えてしまっても、川の流れは変わらず続いていきます。
私たちの永遠の生命は、この川の流れと同じなのです。
つらい仕事を全部AIに任せてしまえば、人間は、食べたり飲んだり、遊んだりと、この世の快楽しか求めるものがなくなるかもしれません。
しかし、そんな満足は一時的で、じきに飽きてしまう。
ましてや、死なねばならなくなったら、この肉体ごと「捨てられて」しまいます。
 
仏教には、一時的な肉体の満足ではなく、とうとうと流れる永遠の生命が大満足させられる真実の幸福が説かれています。それこそが「独尊」であり、人生の目的なのです。
親鸞聖人はその幸せを、

摂取不捨の利益

ガチっと摂め取って永遠に捨てられぬ絶対の幸福と仰っています。
これは有名な『歎異抄』という本に記された言葉です。
 
仏法を聞いて摂取不捨の幸福になり、それを伝える以上に人々を幸せにすることはありません。
釈迦が「独尊」と言われたのは、このことです。
 
この万人共通の人生の目的がハッキリすれば、AIによって人間の存在意義が脅かされるということはありません。
むしろ、AIという最強の道具を、人類の真の幸福のために、自在に使いこなせるようになるでしょう。
それでこそ、AIの進化が本当に生かされるのではないでしょうか。

人生の目的を知って、最先端のAIを存分に使いこなす人生を送りましょう。
 
「天上天下唯我独尊」について詳しくはこちらをご覧ください。

お釈迦さまの「天上天下唯我独尊」の本当の意味をご存知ですか

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。 20年以上学んできたことを、年間200回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
 
   

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