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遺骨をゆうパックで送る?|遺骨への価値観の変化と親鸞聖人の教え

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カテゴリー:基礎から学ぶ仏教 タグ: 更新日:2018/11/15
 


亡くなった方の骨、遺骨

故人に敬意を払い御遺骨(ごいこつ)、お骨(おこつ)とも言われ、丁寧にお墓や納骨堂に納められます。

遺骨は亡くなった方の形見の中でも「本人の魂が宿ったもの」と特に重要視され、亡くなった男性の嫁と姑の間や、法律上の妻と内縁の妻との間で遺骨争いに発展することもあります。

昔から大事にされてきた遺骨ですが、最近は墓じまいをした後に遺骨をゆうパックで送るところもあるようです。

片や故人の魂が宿ったものと大事にされ、片や物としてゆうパックで送る。

従来は大切になされてきた遺骨の取り扱いが、現代では変わってきているように感じます。

そもそも遺骨はなぜ大切にされているのでしょうか。
浄土真宗の親鸞聖人はどのように教えられているのでしょうか。

海外での遺骨の扱い

遺骨を大事するのは仏教国である日本に限った話ではないようです。

1950~1953年にかけて戦われた朝鮮戦争で死亡した米兵のものとされる遺骨を北朝鮮がアメリカに返還した、というニュースがありました。(参考:北朝鮮、米兵遺骨を返還 朝鮮戦争の休戦から65年

返還された遺骨は55体ありますが、本物の戦死した方のものであるという確証はなく、鑑識による調査が必要となるそうです。

50年以上前の話であっても、遺骨返還が丁重に行われるのは、それだけ遺骨が大事にされているということでしょう。

キリスト教の多いアメリカでもそうであるということは、仏教だけで言われることではないようです。

遺骨をゆうパックで送る?

今日は、墓参りの出費や維持管理費などの経済的な問題、地元が普段生活している場所から遠くて大変という物理的な問題のため、地方にある先祖代々受け継がれてきた墓を墓じまいして改葬する、という人が増えてきています。

そこで、墓を開けて出てきた遺骨をどうするか。

近所のお寺に頼む人もいますが、「それだとお金がかかる」「そもそも近所の寺に頼みに行くのも面倒」という方向けにゆうパックで送られてきた遺骨を永代供養するサービスをしている霊園やお寺もあります。

遺骨一体ぶんにつき1万5千円や3万円など、手軽な価格で人気を呼んでいます。

私が死んだら川に捨てよと言われた親鸞聖人

遺骨を大事にするのは世界中の習慣で、お寺といったらお墓の維持管理をしている所だと思っている方も多いでしょう。

しかし浄土真宗を開かれた親鸞聖人は

「親鸞閉眼せば賀茂河にいれて魚に与うべし」

「私が死んだら賀茂河(京都にある鴨川のこと)へ捨てて魚に食べさせてくれ」

と言われています。

これはなぜでしょうか。

親鸞聖人は、

魂の解決のできた者には、死骸はセミの抜け殻だ。何の用事もない。だから葬式や墓に力を入れるよりも、魂の解決を急げよ

とおっしゃっています。

仏教では私たちの生命は、生まれてから死ぬまでの間の肉体ではなく、生まれる前の過去世から、死後の未来世に向かって滔々と流れる大河のようなもので、肉体は大河にできた泡のようなものだと教えられています。

泡のような肉体の後始末を問題にするよりも、大河のように流れる過去世、現在世、未来世を貫く永遠の生命を問題にしなさい。その永遠の生命が未来永遠の幸せになることが最も大事なことで、その解決ができたならば、死体はセミの抜け殻のようなものだから、肉体の葬式は大きな問題ではなくなります。

その三世を知らずに、肉体の後始末の葬式や遺骨を大事にする私たちに、親鸞聖人は、

「葬式や遺骨は一大事ではないぞ。魂の解決を急ぎなさい」

と、大事なのは“心”の葬式であることを教えてくださっています。

こちらの記事で詳しく解説しています。

親鸞聖人「私が死んだら、賀茂川へ捨てて魚に与えよ」の真意

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。 20年以上学んできたことを、年間100回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
 
   

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