海外で「私は無宗教です」はNGの理由|日本の常識は世界の非常識だった
アメリカ留学説明会でビックリする話
アメリカに留学したことがある友人から聞いた話です。
留学前の説明会で
“「あなたの宗教は何ですか?」と聞かれたら
「何も信じていない」と答えないでください。
何かの宗教を信じている人はそれを答えてください。
何も信じていない人は「仏教、Buddhism」と答えて下さい。”
こんな説明があって、「なぜそう答えなければならないんだ」とビックリしたとのこと。
また、イスラム教を国教としている国の中で、入国書類に「宗教」の欄がある国があります。
入国する時に聞かれるのです。
「あなたは何の宗教を信じていますか?」と。
日本の常識は世界の非常識
「日本の常識は世界の非常識」という言葉がありますが、その一例です。
日本では、自己紹介、初対面の時に、「宗教」「政治」などに関する話題は、避けるようにします。
初対面で「あなたは何の宗教を信じていますか?」と聞かれたら、引いてしまいます。
しかし、世界では、自己紹介の段階で、「宗教」を聞かれるのです。
それは、それぞれの宗教にタブーがありますから、相手に失礼なことをしない為の礼儀なのです。
ヒンズー教の人は、牛はダメとか。
イスラム教の人は、豚はダメ、アルコールはダメ。
「ハラール認証」という言葉も、最近、日本で普及してきました。
「何も信じていない」=「テロリスト」
では、なぜ「何も信じていない」と答えてはいけないのか。
「ウソをつくのはよくない」
「仏教を信じていないのに、私の宗教は仏教と答えるのに、正直、抵抗がある」
そのように思われる方もあると思います。
実際にあった話だそうですが、
ある日本の若者が、1人で、サウジアラビアに入国しようとしました。
入国書類の宗教の欄に、正直に「NONE」と書きました。
「私は何も信じていない」と。
入国できるどころか、別室に連れていかれて、そのまま、その日のうちに、強制送還されてしまいました。
イスラム教やキリスト教を信じている人が多い国では、天地創造の神を信じている人が多いです。
そういう人から見ると、何の宗教も信じない、神をも信じぬ者は、どんな秩序も認めない、恐ろしい者、テロリストと同じように思われる訳です。
入国したい、また留学先で人間関係を広げたいと思ったら、「NONE」と答える選択肢は無いようです。
「仏教」を知っておきましょう。
では「仏教」と答えれば、その場は、乗り切れるかもしれませんが、相手が関心を示して、
「仏教には、どんなことが教えられていますか?」
と尋ねられたら、どうしましょう。
仏教には、どんなことが教えられているか、
少しでも知っていれば、自信をもって、「仏教」と答えることができるのではないでしょうか。
今後、ますます国際化が進んでいきます。
東京オリンピックも間近です。少子化問題の対策に、AIとともに、外国人労働力も候補に挙げられています。
日本の歴史、文化は、仏教と関係が深いです。
仏教を知ることで、日本、日本人とは何か、改めて知る機会が得られます。
ただ、表面的に学ぶだけでなく、私たちの毎日の生活に、プラスを与えてくれる考え方のヒントが
たくさんありますので、仏教を少し学んでみては、いかがでしょうか。
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