どうして仏教では合掌するのでしょうか。手をあわせる合掌の深い意味
カテゴリー:基礎から学ぶ仏教
(質問):どうして仏教では合掌するのでしょうか。
(答え)
海外の人が日本に来て驚くことの一つに、日本人が合掌する姿だそうです。
東南アジアのキックボクサーは、試合開始の時に、合掌しています。
合掌は仏教と関係深い作法なのです。
仏教では、合掌とは、両手をあわせて仏を拝む時の礼法をいいます。
当時のインドでは、右手は清浄(しょうじょう)、左手は不浄(ふじょう)を表します。
それで、仏教では、右手が仏(ほとけ)、左手は衆生(しゅじょう)・人々を表しています。
この右手と左手を合わせることで、仏と衆生が一つになって、仏に成るという意味があります。
そういう意味から、仏教では、仏を礼拝する時は、合掌します。
また、僧侶があいさつする時も合掌しています。
合掌で、相手を敬い、感謝の意を表しています。
手紙では、普通、拝啓や前略から始めますが、仏教では、合掌から始めるのも、その理由だからです。
食事の時に、食前、食後に、合掌している人も少なくないのではないでしょうか。
これは、食事を作った人、また、食材を育てた人、ひいては、自然の恵みまで含めて、感謝を表しています。
寺によっては、ただ合掌して「いただきます」だけでは、物足りない、寂しいので、食前の言葉、食後の言葉を決めているところもあります。
食前の言葉
「ありがたき今日のご縁に感謝して、いただきます」
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ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。
東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。
20年以上学んできたことを、年間200回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
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