極楽浄土を見てみよう|ARで極楽浄土を可視化したお寺がある?
極楽浄土と聞くと、どのような所を想像するでしょうか。
雲の上の世界、金銀煌めく世界、広い草原の世界。
人それぞれ思い浮かべることは違うと思いますが、より極楽浄土を身近に感じてもらいたいとARを使って極楽浄土を可視化したお寺があるそうです。
ARとは「Augmented Reality」(拡張現実)の略で現実の風景にコンピューターグラフィックを重ねて表示することで、目の前の世界を”仮想的に拡張する”技術です。
難しそうですが、そのお寺は実際にどのようなことをしているのでしょうか。
極楽浄土のAR
極楽浄土ARを制作したのは、新潟県小千谷市の極楽寺さんです。(公式サイト)
花まつりでお披露目したときの様子がYOUTUBEに上がっています。
小さな障子型のタブレットを通してお仏壇を見ると、阿弥陀仏や龍が現れる仕組みになっており、参加された方も色々な場所を映して楽しんでいることが分かります。
住職さんは「ARを使うことで、同じ話をしていても皆さんの聞き方が違います」とインタビューで言っていました。
今回極楽寺さんの作った極楽浄土ARですが、極楽浄土とはどのような所だとお釈迦さまは教えられているのでしょうか。
極楽浄土とはどんなところ?
極楽浄土とはどのような所とお釈迦様は教えられているでしょうか。
『阿弥陀経』には極楽浄土について、
その国の衆生、もろもろの苦あることなし、ただ諸々の楽のみを受く、かるがゆえに極楽と名く
「阿弥陀仏の極楽浄土に生まれた人には、一切の苦しみはなく、ただ、楽しみだけである。だから極楽といわれるのである」
その次に具体的な極楽の様子をこのように説かれています。
極楽の様子
至るところに「七宝の池」があり、池の底は金の砂で敷き詰められ、八功徳水が満々とたたえられている。
池の中には車輪のような大きな蓮華が咲き、蓮華の色は、青・黄・赤・白、種々あって、それぞれが、青・黄・赤・白の光を放って、まことに絶妙で香りも豊かである。
周囲には、金・銀・財宝で飾られた階段、その上に、そびえ建つ宮殿楼閣は、金・銀・水晶・瑪瑙などの宝玉で荘厳され、天空からは常に心地よい音楽が流れ、時々妙華が降ってくる。絶えず涼しい風が、そよそよと吹いて、宝石で彩られた並木や網飾りが揺れて、奏でる音色は、幾千かの楽器を同時に演奏するようである。
また、オウムやカリョウビンガなど色々な鳥がいて、和やかな美しい声で尊い法を説き、聞いた者はみな心に歓喜が起きるのである。
日々、応法の妙服を着て、百味の飲食を食べる。
このように極楽の素晴らしさが説かれていますが、その極楽に生まれさせると誓われているのが極楽浄土を造られた阿弥陀仏という仏さまです。
こちらの記事ではより詳しく阿弥陀経について解説しています。
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