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念仏称えていても助からない?|親鸞聖人の教えの肝要とは(後)

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カテゴリー:1から分かる浄土真宗 タグ: 更新日:2025/12/15
 


前編はこちら

念仏称えていても助からない?|親鸞聖人の教えの肝要とは(前)

「私はすでに助かっている?」

今日相当の真宗の学者でも念仏ばかりを強調し「信心」についてはほとんど語りません。
たまにあっても「信心」を次のように言っています。
 
「わたくしに念仏称えさせている大きな働きがある。それに気づくのを信心獲得という」
「すでに救いの法は届いています。念仏が口から出るのがその証拠」
 
救われていたことに気づくことが信心獲得なら、気づかなくても救われていることになりますが、蓮如上人は教示されています。

信心を獲得せしめたる人もあるべしまた不信心の輩もあるべし。以ての外の大事なり。
その故は信心を決定せずは今度の報土の往生は不定なり。されば不信の人も速に決定の心を取るべし
(御文章五帖目十一通)

信心獲得している人としていない人がいる。
信心獲得していない人(不信心の輩)は極楽(報土)には往けないから
「信心決定を急げ」と蓮如上人は言われているのです。
 
「救われていることに気づけ」とか
「念仏が口から出るのは救われている証拠」というのがいかに間違いか明らかでしょう。

「信心」とは何か

「信心決定」「信心獲得」とは「どんな人も一念で必ず往生一定の身に救う」という阿弥陀仏の本願(お約束)に救い摂られたことをいいます。
 
「聖人一流章」では
 
「不可思議の願力として仏の方より往生は治定せしめたまう」
 
阿弥陀仏の不可思議なお力によって「往生が決定した」とハッキリ教えられています。
しかもそれは一念の救いであると
 
「その位を『一念発起・入正定之聚』とも釈し」
 
と言われています。
「一念」とは弥陀に救われる時間の極まり。
弥陀は私たちを一念(1秒よりもっと短い時間)で救うと誓われているのです。
その弥陀のお約束どおり、一念に信心が発起(起きた)した人は「正定之聚に入る」
 
「正定之聚」とは「正定聚」ともいい、「必ず仏になることに定まった人々」「往生一定になった人」をいわれます。
 
いつ死んでも阿弥陀仏の極楽浄土へ往って仏に生まれること(往生)がハッキリ(治定)したことです。
 
「信心を頂いたことが分かる人もあるが分からん人もある」と言う人がありますが
それも誤りです。
信心決定したら誰でもハッキリいたします。

「信心を決定せずは今度の報土の往生は不定」ですが、
信心決定すれば「往生治定」「往生一定」と現在ただ今、極楽往生がハッキリするのです。
 
往生がハッキリしていないのは信心決定していないのです。
ハッキリしなかったら後生安心できないではありませんか。
 
親鸞聖人は

速やかに寂静無為の楽(極楽浄土)に入ることは必ず信心を以て能入と為す
(正信偈)

極楽へ往くには「信心」一つと仰せです。
 
『教行信証』信巻にも

涅槃の真因は唯信心を以てす
(教行信証)

「浄土往生の真の因はただ信心一つである」
と明らかにされ『歎異抄』にも

弥陀の本願には老少善悪の人をえらばずただ信心を要とすと知るべし
(第一章)

「弥陀の救いは老いも若きも善人も悪人も一切の差別はない。唯信心を肝要と知らねばならぬ」
と仰っています。
これは極めて重要です。
「弥陀の救いは信心一つ」と教示なされた方が親鸞聖人なのです。

念仏とは何なの?

では念仏とは何でしょう。
蓮如上人は「聖人一流の章」にこう教えられています。
 
「その上の称名念仏は如来わが往生を定めたまいし御恩報尽の念仏と心得べきなり」
 
「その上の」とは阿弥陀如来が往生一定にしてくだされた上のということであり、
「御恩報尽」とは「御恩報謝」ともいわれ「お礼」ということです。
 
ですから阿弥陀仏に救われた後の「念仏」はお礼なのです。
 
親鸞聖人の教えを漢字8字で表した言葉は「信心正因 称名報恩」です。
 
これは浄土真宗の教義の骨格であり
「弥陀の救いは信心一つ。念仏(称名)はお礼(報恩)である」という意味です。
 
最後に両聖人共通のご遺言を書き記しておきましょう。

あわれあわれ存命の中に皆々信心決定あれかしと朝夕思いはんべり
(御文章四帖目五通)

「不憫だなぁ命のあるうちに皆々信心決定してもらいたい。終日思い続けているのはそのこと一つである」
 
一日も早く信心決定することが親鸞聖人、蓮如上人の最もお喜びになることなのです。
ユメ忘れてはなりません。
 
念仏で称える「南無阿弥陀仏」についてはこちらで詳しく解説しています。

南無阿弥陀仏とは一言でいうと「幸せになれる特効薬」

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。 20年以上学んできたことを、年間200回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
 
   

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