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南無阿弥陀仏とは一言でいうと「幸せになれる特効薬」

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カテゴリー:なるほど親鸞聖人 タグ: 更新日:2019/06/11
 

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仏教の言葉は、いろいろな場面で耳にします。「仏」「往生」「他力本願など、聞いたことはあるけれど、本当の意味は?と聞かれて、答えられる人は少ないかもしれません。
その代表が「南無阿弥陀仏」ではないでしょうか。

浄土真宗が盛んな地域では、墓石に「南無阿弥陀仏」とあります。
仏教が盛んな台湾ではいたるところに「南無阿弥陀仏」のステッカー?が貼られています。
テレビでも「南無阿弥陀仏」と称える場面が出てきます。
葬式や墓参りでも「南無阿弥陀仏」と称えているのを聞いたことがあるかもしれません。

南無阿弥陀仏」と口で称えることを念仏といいます。称名(しょうみょう)の念仏とか、口称(くしょう)の念仏ともいいます。

「南無阿弥陀仏」を称えるとどうなるでしょう。何かいいことがあるのでしょうか。
なぜ墓石に「南無阿弥陀仏」と彫ってあるのでしょうか。

今回はこの「南無阿弥陀仏」とは一体何なのかについて解説します。

南無阿弥陀仏とは、幸せになれる特効薬

南無阿弥陀仏とは何か。たとえで説明したいと思います。

「あるところに病気で苦しんでいる人がいました。
病人はその病気の特効薬を飲んで全快しました。
その薬を用意してくれた人に、お礼の言葉を言いました。」

このたとえでいいますと、このようになります。

病人 - 私
薬  - 南無阿弥陀仏
全快 - 絶対の幸福
お礼 - 念仏

南無阿弥陀仏は、病気を治すにたとえられます。

病院で処方された薬がどんな薬かを知るには、まずどんな病を治す薬か、病気について知る必要があります。
南無阿弥陀仏について知ろうとすれば、まずどんな病を治す薬か、南無阿弥陀仏が治す病気について知らねばなりません。

すべての人がかかっている病 「無明の闇」

仏教では、すべての人が病気にかかっていると教えられます。そんな自覚はないと思われる方が多いでしょうが、この病は自覚がないのです。

病名は「無明の闇(むみょうのやみ)」

自覚はありませんが、症状は現れています。それは「有無同然(うむどうぜん)」という症状です。

有無同然とは

「田なければ、また憂いて、田あらんことを欲し、宅なければ、また憂いて、宅あらんことを欲す。
田あれば田を憂え、宅あれば宅を憂う。
牛馬(ごめ)・六畜(ろくちく)・奴碑(ぬび)・銭財(せんざい)・衣食(えじき)・什物(じゅうもつ)、また共にこれを憂う。有無同じく然り。」(大無量寿経)

 

(意訳)
田畑や住居が無ければ、それらを求めて苦しみ、有ればまた管理や維持のために苦しむ。他のものも、みな有無同然である。

お釈迦様は、土地や財産などが無い人は「鉄」の鎖につながれて苦しんでいるようなもの、有る人は「金」の鎖にしばられて苦しんでいるようなものと例えられています。

人類は無から有へ、一生懸命努力してきたといえるでしょう。
文明の発展に伴って、たしかに生活は豊かになり、世の中は便利になりましたが、お釈迦様が教えられるように有無同然、無ければ無いことで苦しみ、有れば有ることで苦しんで幸せを感じられず、不安をかかえた生活を送っています。

「人類の営みは、鎖からの脱出ではなく、鎖の質を良くしてきただけなのだ」

今から2600年前にお釈迦様が教えられていることに驚かされます。

無明の闇を治す特効薬

病気にかかるとおいしく食事を食べられません。高級レストランで食事をしてもおいしくありません。
この場合おいしく食べられない原因は食事にあるのではなく、病気にかかっていることにあります。

同じようにどんなにお金や物に恵まれても幸せを味わえないのは、心が病気にかかっているからで、その病こそが無明の闇なのです。

病気が治って健康になればどんな食事もおいしく食べられるように、無明の闇という心の病が治れば、どんな人もそのままで何が起こっても崩れない本当の幸せ『絶対の幸福』になることができると教えられます。

この無明の闇を治す薬が南無阿弥陀仏です。
無明の闇が破れると同時に絶対の幸福になれますので、南無阿弥陀仏は本当の幸せになれる特効薬といえます。

どんな心で称えるかで念仏の意味が変わる

薬を飲んで病気が治った人が薬を用意してくれた人にありがとうございました」とお礼を言うように、絶対の幸福になった感謝の言葉が「南無阿弥陀仏」の『お礼の念仏』です。
涙といっても、悲し涙、くやし涙、うれし涙などがあります。
涙に色がついていれば、涙そのものでどんな涙か判断できるかもしれませんが、どんな涙を流すかはそのときの心によって変わります。

「南無阿弥陀仏」と称えていても、どんな心で称えるかによって念仏の意味も変わるのです。
絶対の幸福になったその喜びから、口からあふれる念仏は、感謝、お礼の言葉です。

まとめ

南無阿弥陀仏にはすべての人がかかっている「無明の闇」という心の病気を治す力があります。
「無明の闇」があるために、無いときは無いことで苦しんで欲しいものを手に入れようとしますが、有れば有ったでまた新たな苦しみが出てきてしまい、いつまで経っても心からの幸せになれません。

南無阿弥陀仏によって無明の闇が破られて、絶対に変わらない幸福になったときのお礼の言葉が「南無阿弥陀仏」の『お礼の念仏』です。

では、南無阿弥陀仏が治す病である無明の闇とは何か
その無明の闇が治ったら、どうして絶対の幸福になれるのか

仏教では、くわしく教えられていますので、是非、聞いてみて下さい。
 

また「南無阿弥陀仏」については月刊誌「とどろき」で詳しく説明していますので、ご覧ください。
→ 「南無阿弥陀仏」って何ですか(クリックでPDFが開きます)

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。 20年以上学んできたことを、年間200回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
 
   

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