贅沢三昧の三昧とはどういう意味?|三昧に入られたお釈迦様
10月16日にテレビ朝日系列で毎週平日放送中の「グッドモーニング」の中の「ことば検定」で林修先生が「三昧(ざんまい)」について解説していました。
(問題)三昧の由来は?
- 精神集中すること
- あいまいなこと
- 大負けすること
答えは、1の「精神集中すること」です。
あいまいは「曖昧」と書きますが、こちらの「昧」はただの当て字です。
「三昧(さんまい)」の語源は仏教が説かれたサンスクリット語の「サマーディ」という言葉です。
インドから中国に仏教が伝わったときに「サマーディ」が「三昧地(さんまじ)」「三摩提(さんまだい)」などと表現され、略して「三昧」となりました。
よく「贅沢三昧」「読書三昧」のように「そのことに熱中すること」という意味で使われますが、元々の意味は何なのでしょうか。
三昧とは
「三昧」、元の言葉で「サマーディ」とは集中して動揺しない心の状態を指し、「定」「等持」「正定」などと訳されます。
精神集中が深まりきった状態のことで、この状態の時に正しい知恵が起こる、悟りが開かれると教えられています。
この意味から次第にことばの接辞につけることで「熱中する」「打ち込む」「夢中になる」ことを表すようになり、勉強三昧、仕事三昧などというように日常用語として用いられるようになりました。
弥陀三昧に入られたお釈迦さま
仏教を説かれたお釈迦さまは、約二千六百年前、インドで活躍なされた方です。
35歳で仏のさとりを開かれて、80歳で亡くなられるまでの45年間教えられたことが仏教です。
その仏教は今日、約7000巻ものお経に書き残されていますが、その膨大な経典の中で“これ一つ説くために、この釈迦は世に出たのだ”といわれる「出世本懐経」があります。
そして、“それはこの『大無量寿経』である”とお釈迦さまは自ら仰っています。
『大無量寿経』を説かれる時の釈尊のお姿は「諸根悦豫(しょこんえつよ) 姿色清浄(ししきしょうじょう) 光顔巍巍(こうげんぎぎ)」と説かれています。
これは、弥陀三昧に入られて、お顔や全身が光り輝き、喜びに燃え立っていられるご様子で、常に親しくお仕えしていた弟子の阿難が、
「いまだかつて、このような尊いお姿を拝したことがございません」
と驚いているほどです。
このようにして説かれた出世本懐経の大無量寿経には阿弥陀仏の本願(他力本願)が説かれています。
阿弥陀仏の本願についてはこちらをご覧ください。
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