神と仏の違い【初級編】
「神仏に祈る」「神仏のご加護」という言葉もあるように、「神」といっても「仏」といってもレッテルが違うだけで、同じなんでしょう?と思っている方は多いと思います。
宗教によって呼び方は違うけど、超自然的な力や人間の運命を決める存在のことを「神」と呼んだり「仏」と呼んだりするだけで、神と仏の明確な違いはないのだろうというのが一般的な意見ではないでしょうか。
では本当に神も仏も同じものなのでしょうか。
誤解されている|神と仏の本質的な特徴は同じ?
「神」「仏」というと、”大宇宙の大いなるパワーを持つ、人智を超えた尊い存在”を西洋では「神」と呼び、東洋では「仏」と呼んだのだろう、とよく聞きます。
そこで受験や出産、起業、病気などの人生の転機に「神」や「仏」に祈る、という方もあるでしょう。
「神に祈るのはいいけど、仏では効果がない」とか、「こういうことは神に祈る、こういうことは仏に祈る」などと区別して考える人はあまりいません。
ところが神と仏は全く違います。
では神と仏とはどう違うのか、神と仏の違いを、1つの側面からお話しいたします。
神とは
「神」といった場合、大きく2通りの意味があります。
- キリスト教やイスラム教、ユダヤ教などの一神教の「神」
- 自然現象などの信仰、日本神話で言われる八百万(やおろず)の神
今回は、1の世界の宗教のほとんどを占める一神教の「神」についてお話しします。
キリスト教、イスラム教の「神」は、元を正せば同じ存在で、旧約聖書のエホバ・ヤーヴェという神のことです。
神は、万物の創造主であり、
1日目には天と地を創造し、
2日目は大空を、
3日目は海と大地を、
4、5日目…と続きます。
6日目に人間を創造、有名なアダムとイブのことです。
7日目に天地創造の完成です。
神はすべてのものの創造主であることから、
英語では「the Creator」といわれます。
仏とは
では「仏」とは何でしょうか。
「仏」と聞くと、亡くなった人のことだと思われている人もあるでしょうが、本来「仏」とはさとりの名前なのです。
さとりとは、仏教では、低いさとり から高いさとりまで、52の位があり、これをさとりの52位と言われます。
さとりにも、ピンからキリまで全部で52の位があり、それぞれ名前がついています。
その52のさとりの、最高のさとりの位を仏覚(ぶっかく)といいます。
これ以上のさとりがありませんから、無上覚(むじょうかく)ともいわれます。
では「さとる」とは、何をさとるのかといいますと、すべての人が本当の幸せになれる、大宇宙の真理をさとるということなのです。
山登りでも一合目よりも二合目、二合目よりも三合目と、登れば登るほど見える景色が広がるように、さとりも高いさとりを開くほど大宇宙の真理がわかります。
最高の52段目のさとりを開いた人は大宇宙の真理すべてをさとることができるのです。
その最高のさとり、仏のさとりを開かれた方を「仏」とか「仏様」といいます。
仏様で、最も多くの人に知られているのは、お釈迦さま(ゴーダマ・シッダールタ)でしょう。
お釈迦さまは、この上のない無上のさとり、52位を開かれた方なのです。
まとめ
キリスト教やイスラム教では、万物の創造主を「神」と呼びます。
仏教は「仏」の教えで、「仏」とはさとりを開かれた方をいいます。
根本的に「神」と「仏」は違うのです。
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