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ウルトラマン風の仏様の絵に非難轟々?|正しい仏様のお姿とは

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カテゴリー:基礎から学ぶ仏教 タグ: 更新日:2019/09/25
 

仏様の絵と聞くとどのようなものを思い浮かべるでしょうか。

お仏壇の中には絵の仏様が掛けられているものもあり、掛け軸になっている仏画もありますので、お寺や美術館、あるいは掛け軸展で見たことがある方も多いでしょう。

歴史的にも古く、紙に描かれる以前の5世紀頃には壁画として描かれたものが遺跡や石窟の中で見つかっています。

そんな仏様の絵ですが、仏教国のタイで描かれたある仏様の絵が問題になっているようです。
その仏様の絵はなんと、ウルトラマンと仏様を合体させて描かれているのです。

一体どのように問題になっているのでしょうか。
またそもそも、正しい仏様の絵とは何を元に描かれているのでしょうか。

ウルトラマンブッダの問題

ウルトラマンと仏様を合体させて描いたのはタイの大学に通う女性です。

ウルトラマン姿の仏様や頭が仏様になっているウルトラマンを描いて、ショッピングモールで開かれた展示会に出品したのですが、これが「不謹慎」とされてしまいました。

この女性は決して仏様を冒涜するつもりはなく、「仏様もウルトラマンも私たちを人類を救ってくれるヒーロー」ということを表現したかったそうですが話が大きくなり、タイの文化相が「宗教をからかい、仏教徒の感情を逆なでした」とコメントをするまでになってしまいました。

作者の女性は高僧の前で正座で謝罪し、問題の絵はある実業家が購入したそうですが、中には「この女性もこの女性を担任する大学教授も掲示を許したショッピングモールの責任者も処罰すべきだ」と過激な意見も出ており、騒動はなかなか治まっていないようです。

日本ではどんな絵を描いてもこんな騒ぎになることはないでしょうが、さすが仏教国のタイといったところでしょう。

元の記事はこちら

仏様のお姿とは

ウルトラマンと仏様を合体させるのが問題ならば、どのような絵ならば問題ないのでしょう。どこまでが問題なくて、どこからが問題なのでしょうか。

仏様がどのようなお姿なのかについては多くのお経に説かれています。
仏様のお姿には大きな特徴が三十二あり、小さな特徴が八十あります。これを三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじっしゅこう)と言います。

それらをまとめたのが大智度論という書物に書かれています。

二、三挙げますと、仏様の髪は螺髪と言って右向きにぐるぐると回っているのですが、これは毛上向相(もうじょうこうそう)という特徴です。

また眉間にほくろのようなものがありますが、あれはほくろではなく白い毛が渦を巻いているのです。これを白毫相(びゃくごうそう)と言います。

仏画や仏像などはこの三十二の特徴を元に制作されていますが、件の絵は頭だけ仏様で体がウルトラマンなため、「これはおかしい。冒涜だ!」となってしまったのです。

仏様の4通りのお姿

このようにお経には仏様のお姿が説かれていますが、これは仏様のお姿の1つです。

お経には仏様は、我々を救済するために、いろいろのお相を現されて、大別すれば4つのお姿と説かれています。これを四種の仏身(ししゅのぶっしん)と言います。

1-法身(ほっしん)

人智では認識できない、色も形も臭いもない仏。本当の仏様の姿。

2-報身(ほうじん)

上記の三十二相のように私たちの認識にのる姿の仏様。私たちが認識できなければ縁を結び救うことができないので、私たちに分かる姿を示された仏身。

3-応身(おうじん)

お釈迦さまのような人間の姿の仏。「応」とは「救う相手に応じて」ということ。

4-化身(けしん)

人間以外のものに姿を変えた仏様。「化」とは「姿を変えて」ということで、経典にはハトや鷲、羅刹等が説かれている。

このように4つの姿を現される仏様ですが、では何のために仏様はこのように様々なお姿を現されたのでしょうか。
仏様の願いについてこちらの記事で解説しています。

「他力本願」の誤解と本当の意味|「他人まかせ」は正しい意味か

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。 20年以上学んできたことを、年間200回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
 
   

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