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「渡りに船」は仏教が語源|お釈迦様はたくさんの船を差し出している

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カテゴリー:基礎から学ぶ仏教 タグ:
 

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「渡りに船」とは

「渡りに船」ということわざを耳にされたことはあるのではないでしょうか。意味は「ちょうどよいタイミングでことが運ぶこと」「何か行動しようとしている時ちょうど都合よく助けがあること」「期待し待ち望んでいる時に都合のいい時機が訪れること」、そういうことがあった時に、例えとして言われる言葉です。

この「渡りに船」とは、もともとは仏教の経典に書かれている言葉でした。

 

目次

 

・仏教のどの経典に出ているのか

 

・柴又帝釈天(題経寺)帝釈堂

 

・「渡りに船」とは仏教の素晴らしさを表す表現

 

仏教のどの経典に出ているのか

「法華経(ほっけきょう)」という経典の「薬王菩薩本事品(やくおうぼさつほんじぼん)」、略して「薬王品(やくおうぼん)」に出ています。「薬王品」とは、仏教では「品」とは「章」、英語でいうと「チャプター」のことで、薬王という菩薩のことが書かれている章なので、薬王品といわれます。
経典の原文を紹介します。

一切衆生(しゅじょう)とは、すべての人のことです。

この経はよく一切衆生を救うものなり。
この経はよく一切衆生をして、諸の苦悩を離れしむるなり。
この経はよく大いに一切衆生を饒益(にょうやく)して、その願を充満せしむること、

 

清涼の池のよく一切の諸の渇乏せる者を満たすが如く、
(涼しく清らかな水が溢れている池に行けば、渇いたのどを潤すことができるばかりか、池からの涼しい風により、身が冷まされるように)

寒き者の火を得たるが如く、
(寒さに震える者が体を温める火を得たように)

裸なる者の衣を得たるが如く、
(裸の者が衣服を得たように)

商人の主を得たるが如く、
(旅の商人の前に案内者が現れて販路が開けたように)

子の母を得たるが如く、
(迷子が母親にめぐりあったように)

渡りに船を得たるが如く
(渡し場で船を得たように)

病に医を得たるが如く、
(病の者がよき医師に出会ったように)

暗に燈を得たるが如く、
(暗闇の中での灯火のように)

貧しきに宝を得たるが如く、
(貧しい者が宝を得たように)

民の王を得たるが如く、
(民衆がよき指導者に恵まれたように)

賈客の海を得たるが如く、
(賈客が海を渡る船を得たように)

炬の暗を除くが如く、
(炬が暗闇を除くように)

 

この法華経もまた、かくの如し。

この中に「渡りに船」とあります。(太文字になっています)

 

柴又(しばまた)帝釈天(たいしゃくてん)

(正式には題経寺(だいきょうじ))の帝釈堂(たいしゃくどう)

『男はつらいよ』をご存知の方でしたら、柴又と聞かれたら、ピンとくるかもしれません。『男はつらいよ』は、主人公の「フーテンの寅さん」こと車寅次郎が、生まれ故郷の東京都葛飾区柴又・柴又帝釈天の門前にある草団子屋に戻ってくるところから始まっています。それで、柴又帝釈天を聞いたことのある方も多いと思います。

この柴又帝釈天(正式には題経寺)は、『男はつらいよ』だけではなく、「彫刻ギャラリー」も有名です。その「彫刻ギャラリー」の中に、この法華経の内容を、彫刻にしたものがあります。彫刻では、暗闇の中の光(左上)、渡りに船(中央)、寒さの中で得た焚き火(中央下)、子どもの不安を拭い去る母(右)が表現されています。

 

「渡りに船」とは仏教の素晴らしさを表す表現

私たちは、毎日の生活の中で、いろいろと困ること、また、苦しいことがあります。どうすれば、この困難、苦しみを乗り越えることができるか、考えています。そんな時に、的確な解決方法を示す人があれば、まさに「渡りに船」といえます。

仏教を説かれたお釈迦様は、一人一人の悩みを聞かれて、その解決方法を示され、多くの人の苦しみを抜いていかれました。人間の悩みは、100人いれば100通り、1000人いれば1000通りあります。一人一人悩みは違いますので、お釈迦様、その人その人に応じて、教えを説かれました。これを、機毎機毎(きごときごと)、対機説法(たいきせっぽう)、応病与薬(おうびょうよやく)といいます。

機毎機毎とは、機とは人のことで、その人その人に、ということです。対機説法とは「機に対して法を説く」と読んで、その人その人に応じて、解決の方法を説かれたということです。応病与薬とは「病に応じて薬を与える」と読み、病と薬の例えで説明されています。

その結果、お釈迦様の説かれたお経の数は、7000冊以上となりました。

お釈迦様は、7000以上の「渡りに船」を与えて、苦しみの絶えない人生の海を、明るく楽しく渡されたのでした。まさに「渡りに船」とは仏教の素晴らしさを表す表現だったのです。

 

→ お釈迦さまの説かれた「お経」「経典」「仏典」とは

 

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。大学院修了後、社会の荒波の激しい中、心にぶれない軸ができ、どうすれば、周りの人に喜んでもらえるかを中心に、毎日、心豊かな生活を送ることができています。 仕事のかたわら、わかりやすい仏教講座に、年間100回、立ってきました。現在は、1から仏教を学びたい人の為に、わかりやすい教材作成に取り組み、20年以上、学んできたことを、伝えたいと思っています。 ちょっとした関心から、奥深い仏教の世界を垣間見てほしいと思います。
 
 
 
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