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一休さんが「こやつが法は天下一」と言った教え|蓮如上人と一休さん

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カテゴリー:蓮如上人 タグ: 更新日:2019/04/09
 

とんちで有名な一休さんですが、アニメの小僧姿は有名でも、大人の一休さんがどんな人かを知る人は少ないでしょう。

一休さんは室町時代に活躍した臨済宗(禅宗の一つ)の僧侶です。

本名を一休宗純(いっきゅうそうじゅん)と言い、生涯に色々と変わったことをしたため、江戸時代になって「一休咄(いっきゅうばなし)」という説話集が出されました。

「屏風の虎退治」や「このはし渡るべからず」の話はこの中に載っている話です。

実際の一休さんも破天荒な人でしたが、その一休さんが

「襟巻の あたたかそうな 黒坊主 こやつが法は 天下一なり」

という歌を詠んで、ある教えを称賛しています。

一体誰の教えでしょうか。

破天荒な一休さん

この歌を見ればわかるように、一休さんの作る歌は一風変わったところがあります。

「人生は 食て寝て起きて 糞垂れて 子は親となる 子は親となる」

「世の中の 娘が嫁と 花咲いて 嬶(かかあ)としぼんで 婆(ばば)と散りゆく」

など人生について歌ったものや、ある元旦の日には

「元旦や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし 」

と言いながら練り歩いたりもしました。

歌自体は変わっていますが、その中で詠まれていることは疑いようのない事実であり、諸行無常、無常迅速であることを教えています。

蓮如上人と一休さん

蓮如上人浄土真宗を開かれた親鸞聖人の末裔で、本願寺8代目の法主であり、日本中に浄土真宗を弘められました。
今日、日本では浄土真宗が最大の宗派ですが、それは蓮如上人時代に日本中に伝えられたことに由縁があります。

その蓮如上人と一休とは、蓮如上人のほうが一休より20歳ほど年下でしたが仲が良く、2人にまつわるエピソードがいくつも残っています。

↓の記事のマンガで紹介しています。
蓮如上人物語 蓮如上人と一休(前編)「曲がった松の木を、まっすぐに見る」
蓮如上人物語 蓮如上人と一休(後編)「蓋ある水に月は宿らぬ」

 
ある年、蓮如上人は親鸞聖人二百回忌法要が営まれました。

そこに一休が参詣したときに詠んだのが冒頭の

「襟巻の あたたかそうな 黒坊主 こやつが法は 天下一なり」

の歌です。

「襟巻のあたたかそうな黒坊主」とは親鸞聖人のことです。

親鸞聖人の姿を彫った御木像を見ますと、黒漆で塗られており襟巻(マフラーのような防寒具)をされていることから、一休さんは親鸞聖人のことをこのように呼んだのでしょう。

一休は臨済宗ですが、浄土真宗・親鸞聖人の教えを「天下一」と言っていることからも蓮如上人からお聞きした、親鸞聖人の教えに敬服していたことがわかります。

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。 20年以上学んできたことを、年間200回以上、仏教講座でわかりやすく伝えています。
 
   

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