浄土真宗の祖師・親鸞聖人ってどんな方ですか?
(質問):浄土真宗の祖師・親鸞聖人ってどんな方ですか?
(解答)
親鸞聖人は今から約800年前(平安末期)、京都にお生まれになりました。
4歳で父君、8歳で母君と死別され、世の無常に驚かれた聖人は、9歳で出家を志し、比叡山天台宗の僧侶となられます。
しかしどれだけ修行しても心が明るくなることはなく、29歳の時、20年間の天台・法華の教えに絶望なされ、下山を決意。同じ年、京都・吉水の法然上人から教えを受け、本当の幸せになられました。
以後、90歳でお亡くなりになるまで、すべての人が本当の幸せになれる道を説き続けられたのです。今日、世界の光と多くの人から仰がれています。
詳しいご生涯は、こちらをご覧ください。
→ 親鸞聖人のご生涯
(質問):浄土真宗は、よく鎌倉新仏教といわれますが、親鸞聖人が新しく作られた教えなのですか?
(解答)
更に親鸞、珍らしき法をも弘めず、如来の教法をわれも信じ人にも教え聞かしむるばかりなり
これは、親鸞聖人の常の仰せです。
「珍らしき法」とは、今まで誰も教えなかった新しい教えのことです。
「親鸞は、今まで誰も教えなかったことを伝えているのではない。」
このように言われると「では、誰の教えを伝えているのですか」と聞きたくなります。
それに親鸞聖人が答えられたのが「如来の教法」です。この如来とは釈迦如来、お釈迦さまのことです。
教法とは、教も法も、いつでもどこでも変わらない教えということです。如来の教法とは、お釈迦さまが教えられた仏教のことです。
「われも信じ人にも教え聞かしむるばかりなり」ですから、「親鸞も間違いないと知らされ、皆さんにお伝えしているだけなのです」と言われています。
このことから親鸞聖人の教えとか浄土真宗といっても、お釈迦さまの説かれた仏教以外にはないことがわかります。親鸞聖人は、お釈迦さまの真意を明らかにされた方なのです。
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