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蓮如上人は歎異抄の危険性を見とおしておられた

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カテゴリー:蓮如上人 タグ:
 

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歎異抄(たんいしょう)といえば、悪人正機(あくにんしょうき)、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」を思い出す人もあるかもしれません。
その歎異抄と蓮如上人にはどんな関係があるのでしょうか。

目次

・蓮如上人の「剣の例え」
・歎異抄は「カミソリ聖教」
・蓮如上人、親鸞聖人の教えを誤解を正す
・まとめ

蓮如上人の「剣の例え」

蓮如上人に、以下のような言行録が残されています。

「信もなくて大事の聖教(しょうぎょう)を所持の人は、幼き者に剣を持たせ候ように思し召し候。
その故は、剣は重宝なれども、幼き者持ち候えば手を切り怪我をするなり。
持ちてよく候人は重宝になるなり」と云々。

このお言葉の中で、剣の例えが出てきます。

剣は重宝であるけれども、幼い子供が持ったならば、手を切って怪我をする。
十分に扱い方を心得た人にとってこそ、重宝である。

剣は、扱う人によって、重宝にもなれば、危険なものにもなるということです。
聖教(しょうぎょう)とは、お聖教ともいわれ、仏教の本のことをいいます。
仏教は、大変深い教えなので、仏教の本は、よく仏教を理解している人が読めば、仏教の教えがわかる宝物のようであるが、余り理解していない人が読むと、誤解し、危険なものになるということで、剣の例えで説明されています。

歎異抄は「カミソリ聖教」

仏教の本の中でも、歎異抄は、その点が際立っています。
歎異抄は、昔から「カミソリ聖教」と言われています。
歎異抄を「カミソリ聖教」と言われるのは、仏教をよく理解している人が読まないと、とんでもない読み間違いをするところが非常に多いので、特に「カミソリ聖教」と言われています。
歎異抄は、親鸞聖人がお亡くなりになって、20年ほどして書かれたと言われています。

著者は不明で、親鸞聖人の高弟の唯円(ゆいえん)の説が有力です。

著者直筆の原本は、今日まで見つかっていません。

最も古い写本は、蓮如上人の書写されたものです。

その蓮如上人の書写には、奥書(おくがき)がつけられています。

右この聖教は、当流大事の聖教たるなり。
無宿善の機に於ては左右無く之を許すべからざるものなり。
釈蓮如

(意訳)
この『歎異抄』は、浄土真宗の大事な聖教である。仏縁浅き人には、誰彼となく拝読させてはならぬものである。釈蓮如

 

歎異抄のカミソリ性を見抜かれた蓮如上人は、歎異抄を封印されました。
蓮如上人の後、歎異抄は、それほど注目されることはありませんでしたが、明治時代となり、ある機縁で再評価され、多くの人に読まれるようになりました。
それで、今日、仏教の本で最も多くの人に読まれている本になったのです。
歎異抄が多くの人に読まれることによって、親鸞聖人は有名になりましたが、同時に、蓮如上人が危険性を見とおされていたように、親鸞聖人の教えが誤解されていきました。

蓮如上人、親鸞聖人の教えを誤解を正す

歎異抄によって多くの人が誤解する一つは、
「ただ南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と念仏を称えれば、死んだら極楽へ往けると教えたのが親鸞であり、浄土真宗である」

学校の教科書にも書かれているので、そのように思っている方も少なくないと思います。

歎異抄に「ただ念仏して弥陀に助けられまいらすべし」とありますので、そのように誤解する人も出てくるのですが、親鸞聖人は、どこにも、そのようなことは教えられていません。

また、親鸞聖人の教えを正確に伝えられた蓮如上人の御文章(ごぶんしょう)には、幾たびも、ただ南無阿弥陀仏と念仏を称えていても、死んだら極楽へ往けませんよ、それは間違いですよと書かれています。

まず世間にいま流布して旨と勧むるところの念仏と申すは、ただ何の分別もなく南無阿弥陀仏とばかり称うれば皆助かるべきように思えり、それはおおきに覚束なきことなり。(蓮如上人 御文章)

まとめ

蓮如上人が歎異抄の危険性を見とおしておられたように、歎異抄が多くの人に読まれることで、親鸞聖人の教えの誤解も広がっていきました。

歎異抄は親鸞聖人が直接、書かれたものではありませんので、親鸞聖人の主著である『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』を物差しとして、理解することが大切です。

→ 「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」の意味

 

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あさだ よしあき

ブログ作成のお手伝いをしています「あさだよしあき」です。 東京大学在学中、稲盛和夫さんの本をきっかけに、仏教を学ぶようになりました。大学院修了後、社会の荒波の激しい中、心にぶれない軸ができ、どうすれば、周りの人に喜んでもらえるかを中心に、毎日、心豊かな生活を送ることができています。 仕事のかたわら、わかりやすい仏教講座に、年間100回、立ってきました。現在は、1から仏教を学びたい人の為に、わかりやすい教材作成に取り組み、20年以上、学んできたことを、伝えたいと思っています。 ちょっとした関心から、奥深い仏教の世界を垣間見てほしいと思います。
 
 
 
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